拉致事件

放課後、用事があって事務室に行った。
ちょっと世間話をしていたら、はまちゃんが入ってきた。

はま「はい、バスに乗って!」
まこ「え?」
はま「早く!」
まこ「え??」

思わず持ってた書類をキコちゃんの机に置く。
そのままはまちゃんに連れられて、バスに乗せられるまここ。

「まこ先生も行くの?」と、すでにバスに乗り込んでたみんな。
「どこに?」と、わたし。
やけにみんな静か。
バスの中は大騒ぎが定番なのに。
気味悪いぞ。

と思っていたら、近くの病院に到着。

ああああああああああ!
わかったああああああああ!!

「インフルエンザの予防接種かあ!」
「そう。」とはまちゃん。

それで静かだったのね!!!(笑)

たぶん、全国大会に出るための準備のひとつなのだろう。

問診票を記入して、みんなで待合ロビーで待つ。
血圧を測る機械を発見して、遊ぶ人若干名。
でも、みんなほんとに静か。
いや。病院だからあたりまえだけど、でも、それにしても静かなのだ。
そして落ち着きがない。

特にたいちゃんは、注射を終えて出てくる人をつかまえては、
「痛い? 痛い?」
と聞いている。(笑)
刺された子たちも、「うん! 痛かった!!」と言うもんだから、ますます静かに落ち着きない。(笑)

そして、もうひとりやけに静かな人を、まこは発見してしまったのだ!!

「・・・静かですね。」
「うん?」
「もしかして、苦手?」
「うん?」
「注射、苦手??」 ニヤ( ̄ー ̄)+
「・・・そんなことないよ。」
「どきどきしてるでしょー!?」

そうか。
はまちゃんは注射が苦手だったのか!!

意外!!!!


そうこうしているうちに、わたしも呼ばれる。

問診と、聴診器をあてられる。
「おや。」と、おじいちゃん先生がわたしを見る。

「先生の心臓が、一番上等かもしれないねえ。」
「え?」
「選手たちのよりも、丈夫そうだよ。」


・・・・・・・・・・。

うーーーん。

喜んでいいのか?

ぐさっと刺される。
痛い。
でも、注射は全然平気なわたし。
じーっと眺めてる間に終わってしまった。

そして。
「じゃあ、出たらはま先生を呼んでね。」と、お医者さん。
「はい。」
「逃げるなよって、言ってね。」
「!?」

逃げた前科があるのか!?
はまちゃんったら!!

絶対、注射は苦手でしょ!!(笑)

「呼んでますよ。」
「次?」
「はい。逃げるなよって、ゆってましたよ〜」
「・・・。」

そうして、はまちゃんは神妙に診察室に入っていったのでした。(笑)

予防接種後なので、今日は部活も禁止です。
もちろん、暴れるのも禁止です。

なんだかんだと、無事に全員予防接種を終えて帰ったら。

事務室に書類を置きっぱなしだったのを思い出す。
取りに行ったら、「あ。拉致られてった人だ。無事だった?」とキコちゃん。
かくかくしかじか と、拉致の真相(?)を話すと、事務室は大爆笑だった。
まあいいのだ。
みんなが笑って幸せになれば。(泣)


夜、一軒家によってみると、タカの誕生日だったらしく、例のごとく誕生会をすると大騒ぎしている。

ご飯を食べた後、ケーキを切ってあげる。
みんなおとなしく食べていたかとおもいきや・・・。

食べたお皿を片付けるため、じゃんけんを始めたのだ。
13名分のお皿を洗うはめになったのは、しゅうちゃん。
きちんと重ねたお皿の贈呈式をしている!!(笑)

じゃんけんが終わったかと思えば。
気がつけば、野球をしてるではないか!!
しかもボールはピンポン球!!
バッドは新聞紙!!

こらーーーーー!!
家の中で野球をするなーー!
暴れるの禁止だろーーーー!!

と、言うのも聞かず、ものすごい騒ぎになっている。
たいちゃんとか、ホームランを打たれてうなだれてるし(笑)
すぐにきょうちゃんもホームランを打たれる。

てか、狭いからホームランばっかなんだな(笑)

こうなるともう収拾がつかない(笑)
少し騒ぎが収まるまで、名探偵コナンを読んでいたまここなのであった。